ーー酒井代表が就任して半年が過ぎました。率直な感想をお聞かせ下さい
昨年、私が代表に就任させてもらった時に「変革すること」をスローガンに掲げさせてもらいました。良いところは継承して、時代と共に変えないといけない所は変えていく事を半年かけて実行してきました。コロナ禍もあり思うように進まないこともありましたが、協力していただける先生も増え、私の思いが各先生に伝わり様々な変化が起きたのではないでしょうか?
ーー具体的な変化があれば教えて下さい
JKJOの役員は完全に分業制としています。例えば選手強化委員会の吉村先生が中心となって、コロナ禍の中で初めて三部制に分けた「JKJO全日本強化練習会」を先日開催しました。ルール委員長の德富先生は、今まで審判は年中通して半袖のシャツしか認められていなかったんですが、それを長袖でもOKにしたり(笑)。大会実行委員長の中山先生は、初の一般とジュニアを別開催にして、一般はセコンド有りにしようと言う意見も出ているようです。各部署に私のスローガンが浸透して、小さな事ですが少しづつ色々と変革してきています。
ーーホームページの記事やプレゼントも反響が大きいようですね
JKJOとして様々な情報を半年間配信していますが、色々な反響をいただいています。中でもお正月と先日と2回プレゼントキャンペーンを行ったのですが、どちらも想像以上の応募をいただき驚いています。これからも時代に合わせた様々なツールを駆使して、今まで以上にスピーディーに情報をお伝えできるようにしていきたいですね。
ーー今年のJKJOの方向性をお聞かせ下さい
昨年はコロナ禍もあり、思うように活動ができませんでした。現在もまだコロナが収まった訳ではありませんが、今年は “チームJKJO” として、執行部を中心に加盟道場が一丸となって「JKJO全日本大会」に向けて盛り上げていきたいと思っています。
ーーチームJKJO…良い響きですね
はい、全日本大会の日時も決まりましたので、チームJKJOとして執行部や大会実行委員会を中心に、憧れの舞台をカタチにしていきますのでご期待下さい。
ーー今年の全日本大会が大阪に決まった経緯を教えて下さい
もちろん始めは東京で探していました。しかし、オリンピックの関係上、東京では条件の良い会場が借りられなかったのが一番の理由です。それもあって中部、関西にも視野を広げて会場を探していたところ、関西圏ではメジャーな「エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館)」が借りられたので、そこに決めさせていただきました。もちろんまた来年は、代々木国立競技場を含め、良い会場が借りられれば関東に戻る方向で考えています。
ーー今年のJKJO全日本大会はどんな大会になりますか?
昨年のJKJO全日本大会は、コロナ禍の中でとにかく感染者を出さいない事が最優先でしたから、感染対策以外何もできませんでした。今年は感染対策はもちろんですが、選手たちに喜んでもらえる事をじっくり考えていきたいですね。決まり次第また発表させていただきます。
ーー今回はジュニアと一般が別開催になりました
はい、初めての試みですが、別開催にしてみました。その一番の理由は、今までのように同日開催ですとジュニアの選手が先輩たち、一般の選手の試合をタイムスケジュールの都合で見られないことが多かったんですよ。それを別開催にすることによって、JKJOのトップの選手の試合を見る事ができると思ったんです。やはりジュニアの選手には、かっこいい先輩方の試合している姿を見て憧れだったり、夢の舞台だったり、空手を続ける目標みたいなモノを見出してほしいんですよね。
ーーどんな選手に参加してほしいですか?
JKJOの一般は高校生からエントリーが出来るので、高校生から他流派のチャンピオンまで、どんどんJKJOを目指してエントリーしてほしいと思っています。昨年の福地選手のように、各団体のトップ選手も是非お待ちしています。
ーー今年は昨年の倍!武道奨励金200万円ですね
昨年は優勝者1名に武道奨励金100万円を用意させていただきました。もちろん名誉も大事ですけど、賞金を用意することによって、試合に望むモチベーションを上げて目標に向かって頑張ってもらえたらと言う思いで用意しました。昨年のように1名ですと、一般男女6カテゴリーであれば1/6の確率じゃないですか。それを、もう100万円用意することによって、男子100万円、女子100万円になったら、100万円を手にする確率が上がるわけですよね。単純に選手の目標の一つとしてモチベーションを上げてもらえたら嬉しいです。それにより大会が注目されて沢山の選手が集まれば、相乗効果となって大会の価値も上がりますから。いずれは300万円、500万円と夢のある賞金を出せたらいいですよね。
ーー500万円なんて夢がありますよね!
フルコン界で夢のある賞金の大会が増えたら素晴らしいことですよね。それこそプロじゃないですけど、それを目標にする選手も増えるでしょうから、他の大会も賞金を用意してくれたら盛り上がると思うのですが…
ーーシニアの大会も開催されると聞きました
はい、一般の部と同日に、シニアの全日本大会を開催します。巷でシニアの選手層が盛り上がっているのも耳にしていたので、そんなシニアの方々に目標となる大会を用意しようと、先日理事会で決まりました。空手を今頑張っているお父さんや、久しぶりに試合に挑戦したいお父さん、先生、まだまだ現役の選手など、いろいろな方に挑戦してほしいと思います。
ーー最後に、今年もJKJOを目指している選手やご父兄にメッセージをお願いします。
先ほども言いましたが、昨年はコロナ禍の中で最大限の感染対策をして大会を開催することで精一杯でした。私が代表に就任して初の全日本大会でしたが、考えている事が全くと言っていいほどできませんでした。もちろん今年も万全なコロナ対策をして大会を開催しますが、今年の全日本大会は一般、ジュニア共、エントリーしてくれる選手が喜ぶような事をたくさん考えています。是非、今年の「JKJO全日本大会」にご期待下さい。