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【決勝レポート】第18回JKJO全日本空手道選手権大会

2026.9.29
レポート

一般女子軽量級(50kg未満)決勝
清水 由埜(桜塾)vs. 山内 倭桜(白蓮会館東大阪北)

各流派の世界大会、全日本大会の女王たちが顔を揃えた女子軽量級。決勝に上がってきたのは、JFKO第8回/第9回全日本大会女王の清水由埜(桜塾)と、白蓮会館第40回全日本大会と第2回西日本インカレの女王・山内倭桜(白蓮会館東大阪北)だった。決勝戦、開始と同時に清水は突きを放つためにステップイン。そこに山内が得意の膝蹴りを合わせにいく。身長差は10cm、間合いが勝負のポイントだった。清水が右へステップしながら突きを連打すると山内もこれに応戦。打数は互角だ。中盤、山内が下段蹴り、膝蹴りを放ち相手を離しにかかるが、清水は逃がさない。手数、アグレッシブポイントともにわずかに清水が勝り、本戦5-0で清水が2回目のJKJO全日本優勝を果たした。
 

 

一般女子中量級(55kg未満)決勝
酒井 琉翔(桜塾) vs. 酒井 希羽(七州会)

18名の出場選手中、15名が各流派の表彰台に上がる実力派トップ選手。群雄割拠の中量級で注目を集めたのが、酒井琉翔(桜塾)の今大会での4連覇、そして7度目の優勝だった。昨年は軽量級から中量級へと階級を上げて連覇を更新。今年は中量級での覇権を確実なものにするための試金石だった。決勝の相手は、5月に行われたJFKO第10回全日本大会女子軽量級でファイナリストとなった高校生の酒井希羽(七州会)だ。試合開始と同時に、間合いを詰めて突き合いを挑んだのは酒井希羽だった。これに酒井琉翔も一歩も引かず、打撃戦の応酬となった。本戦判定は2-0で酒井琉翔有利となったが決定打に至らず、勝負は延長戦へと持ち込まれた。酒井希羽は入り際の中段蹴り、さらに突きに膝蹴りを混ぜて試合の流れを変えようと図るが、酒井琉翔は入り際のカウンターの上段蹴りから突きの連打で試合のイニシアティブを放さない。延長戦の判定は3-0。酒井琉翔が4連覇/7度目の優勝を決めた。
 

 

一般女子重量級(55kg以上)決勝
横塚 怜奈(優心塾)vs. 小林 由依菜(桜塾)

今大会で3連覇を果たし、JKJO女子重量級での覇権を絶対的なものにしたい小林由依菜(桜塾)。そこに「待った」をかけたのが、正道会館、白蓮会館の全日本、第2回総極真世界大会、第1回JKCインカレなど数々のビッグトーナメントで優勝を果たしてきた横塚怜奈(優心塾)だった。決勝戦は、開始直後に小林が右の蹴りで牽制し慎重に間合いを詰めようとするなか、横塚が右の横蹴りで小林の顔面を一閃。小林の顔が大きく揺れた。副審一人が技有りを示したが、有効打とはカウントされなかった。その直後、今度は横塚の右の振り打ちが小林の顔面に入り試合は中断。横塚が “顔面殴打” で注意1を宣告される。ラスト1分、双方一歩も引かない打撃戦となるが、この間、小林は先の試合中断後の “顔面殴打” と “押し” により注意2を犯してしまった。有効打、手数、アグレッシブとも両者に差はないが、足技に優れる横塚が蹴り技の本数と多彩さでは勝っていた。判定は3-1。横塚が小林の3連覇を阻止し、JKJO全日本初優勝を決めた。
 

 

一般男子軽量級(60kg未満)決勝
和田 凛太郎(極真拳武會さいたま浦和)vs. 今 総一郎(丈夫塾)

各派の強豪が揃う今大会最大出場者数の軽量級トーナメントを勝ち上がってきたのは、昨年のJKJO全日本軽量級準優勝者・和田凛太郎(極真拳武會さいたま浦和)と、6月の第1回東日本インカレ3位の今 総一郎(丈夫塾)だった。決勝戦は、和田の強さが際立った一戦となった。体幹の強さを武器とした和田の圧に負けまいと今も前に出ようとするのだが、逆にそれが間合いを殺してしまい自分の組手ができない。突きと中段膝蹴りで打開を図ろうとしたが、逆に和田の中段膝蹴りから突きの連打を受けてしまう。和田の接近戦に対し、打つ手を失った今は“抱え込み”を重ねて注意2を受けてしまった。最後まで試合の流れは変わらず、判定は本戦5-0。和田の圧勝となった。
 

 

一般男子軽中量級(65kg未満)決勝
新里 誠光(武立会館)vs. 細田 陽斗(優心塾)

第15回/第17回JKJO全日本軽量級優勝者であり、第1回WFKO全世界大会軽量級準優勝者の新里 誠光(武立会館)が一階級上げて軽中量級に挑戦。二階級制覇に注目が集まった。決勝の相手は、昨年のJKC全日本インカレ中量級王者の細田陽斗(優心塾)。6月の東日本インカレでも準優勝を果たすなど成長著しい期待の選手だ。試合は、細田が中間距離の間合いから中段蹴りや下段蹴りを放ち、突きの連打を放り込む。新里も突きの連打、さらには下段蹴りで応戦し、細田が離れると中段蹴りを放つなど、レベルの高い攻防となった。細田の蹴りと突きの連続したコンビネーションも見事だが、新里のポジション取りと間合いのコントロール、さらには技のつなぎと身体の動きを利した威力ある攻撃は ”さすがJFKO世界大会ファイナリスト” と言わせるものがあった。判定は本戦5-0で新里へ。この戦いで細田は大きな可能性を見せた、そして新里は圧巻の二階級制覇を果たした。
 

 

一般男子中量級(75kg未満)決勝
金尾 鷹(MAC奈良研修)vs. 三間 俊也(勇誠会井上)

JKJO全日本6度目の優勝を狙う石野源太郎を含め、10人を超える全日本ファイナリストが名を連ねた今年の中量級。決勝に上がってきたのは、昨年の準優勝者の金尾 鷹(MAC奈良研修)と、第4回全日本インカレ3位の三間俊也(勇誠会井上)だった。試合開始直後から両者は接近戦に突入。突きと下段蹴りで互いを削り合う。間合いが生まれたときに金尾が放つ中間距離からの蹴りに対して三間は切れのある返しを見せたが、試合時間の大半を占めた接近戦では、突きの打ち分け、膝蹴りや下段蹴りと、攻防の流れをコントロールしていたのは常に金尾だった。特に金尾が外/内に蹴り分けていた下段蹴りは、ダメージ・崩しともに有効打となった。判定は本戦5-0。金尾がついにJKJO全日本の頂点に立った。
 

 

一般男子重量級(75kg以上)決勝
芦髙 侑平(極真会館大阪浪速)vs. 木岡 永眞(真盟会館)

極真会館第5回世界大会王者・芦髙侑平(極真会館大阪浪速)や、極真館欧州王者ヒューゴ・クルーズ(MYURA DOJO)、第7回極真連合会ワールドカップ王者・大場孔揮(無限勇進会)など、世界を舞台に活躍する選手が顔を揃えた重量級。決勝に上がってきたのは、極真会館世界王者・芦髙と、第2回西日本インカレ準優勝者で身長197cmの巨躯・木岡永眞(真盟会館)だった。決勝戦序盤、“格闘技は物理だ” と言わんばかりに、木岡が体格を利して上段蹴り、膝蹴り、前蹴りで芦髙を苦しめる。試合中盤では、間合いを潰して接近戦に持ち込もうとする芦髙を、木岡が場外に蹴り出す一幕もあった。芦髙はポジションを変えながら、突きと下段蹴り、離れて上段蹴りなど木岡を崩しにかかった。木岡は “顔面殴打” と “胸を着けての攻撃” で注意2を犯し、判定は5-0。芦髙が2度目のJKJO全日本優勝を決めた。