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【レポート】第15回JKJO全日本空手道選手権大会(一般男子)

2023.9.30
レポート

大会随一のセンスを見せた酒井竜弥(桜塾)を破り、関東の名門道場で育った新里誠光(武立会館)が初優勝

〇新里誠光(武立会館)と酒井竜弥(桜塾)●
判定:3-2(本戦)
 
今大会最多の出場選手数となった軽量級で決勝まで勝ち上がってきたのは、新里誠光(武立会館)と酒井竜弥(桜塾)。新里は、日本国際空手協会全日本を4連覇し、JKJO全日本第1回全日本でも優勝を果たした渡邊将士とJFKO全日本で2連覇を果たしJFKO第1回国際大会でも優勝した木村敬代率いる武立会館のホープ。対する酒井は、ボクシング界の”モンスター”井上尚弥と同世代にアマチュアボクシングの強化選手に選出され、JKJO第13回全日本で準優勝を果たしたセンスを武器にとするオールラウンダーだ。本戦は、間合いを詰めて打撃戦を挑む新里と、酒井が中段前蹴り、そして下段蹴りで間合いを取りタイミングで突きを放つ酒井の攻防が続いた。ここまでは判定は2-0でアグレッシブポイントに勝る新里。延長になると新里が攻勢を強め、接近戦で酒井を捉え、さらに離れ際に上段蹴りや後ろ蹴りなどの大技で優位を印象付ける試合を展開。酒井は自分の間合いを保つことができなかった。判定は5-0で新里へ。JKJO関東から新たな優勝者が誕生した。
 

紅谷(極真拳武會さいたま浦和)がJFKOファイナリストの意地を見せて2連覇を達成!

〇紅谷凱(極真拳武會さいたま浦和)vs. 秋山連(中山道場)●
判定:3-2(本戦)
 
2年前の第13回大会より新設となった男子軽中量級の決勝戦は、昨年の優勝者であり、JFKO第6回全日本軽量級で準優勝、同第8回大会で3位の紅谷凱(極真拳武會さいたま浦和)と、JKJO第15回全日本ジュニア高校生の部で準優勝の秋山連(中山道場)との試合となった。本戦開始から2021年高校生70kg未満ファイナリストの秋山が突きを軸にアグレッシブに前に出た。紅谷もステップを使いながら、双方”顔面殴打”の反則を伴う激しい打撃戦を演じる。本戦、残り一分で紅谷が手数を増やし一気に攻勢に出た。秋山も突きの連打を相手の胸元に放ち、紅谷の攻勢を止めにかかる。だが、下段廻し蹴りや下段カカト蹴りなど技の豊富さは紅谷が一枚上。判定は副審が紅谷と秋山に旗2本ずつ。主審が紅谷を指示し3-2で紅谷の連覇が決まった。
 

日本空手界のトップ選手たちを退けて優勝したのは、中山拳杜(白蓮会館姫路)

〇中山拳杜(白蓮会館姫路)vs. 福永匠真(KWF千葉田中)●
判定:5-0(本戦)
 
JKJO全日本3度優勝の石野源太郎(桜塾)や、㈳極真会館全日本ウエイト制優勝者の呉屋広樹(極真会館関西総本部)や大場健吾(無限勇進会)ら、今年4月に開催された㈳極真会館・第5回世界大会の代表選手が出場するこの階級で、ファイナリストとして決勝の舞台に上がってきたのは2022年開催の第37白蓮会館全日本軽量級準優勝の中山拳杜(白蓮会館姫路)と今年1月に開催された第1回オープントーナメント全日本極真 空手道選手権大会で5位に入賞した福永匠真(KWF千葉田中)だった。試合開始から約10秒。互いに間合いを取りながら右に回り様子を見ていた両者は、開始20秒あたりから互いに一歩も引かない打撃戦を展開。そして50秒を過ぎたあたりで中山の左上段膝蹴りが福永の顔面を捉え、一瞬マットに崩れた福永を見て、審判は技有を宣告。さらに20秒後、再び中山の左上段膝蹴りが福永の顔面をかすめ会場を沸かした。福永は突きと下段で攻めるが、中山を崩すことはできず……。技有を含む判定5-0で中山が初優勝を決めた。
 

㈳極真会館・第5回世界大会王者の芦髙 侑平(極真会館関西総本部)が不戦勝で優勝

〇芦髙 侑平(極真会館関西総本部)vs. 河合透吾(修武會)
不戦勝(本戦)
 
㈳極真会館・第5回世界大会王者の芦髙 侑平、同大会3位の早川羅偉(桜塾)、JFKO全日本の2日目に駒を進めるなどの実力を見せる北海道の河合透吾(修武會)、今年6月の㈳極真会館第39回全日本ウエイト制超重量級で4位に入賞の浅野慶太郎(無限勇進会)らが顔を揃えた今年の重量級。波乱が起きたのは、準決勝第一試合の河合vs.早川だった。両者は接近戦で左右の突き、さらには内股への下段廻し蹴りで一進一退を繰り広げていたが、開始から約1分20秒、河合の顔面殴打で試合は中断。40秒後に再開したが、今度は再開から約20秒後に早川の左膝蹴りが河合の金的にヒット。またも試合が中断となった。早川は試合終了直前、さらに”押し”による注意を受けてしまう……。本戦判定は河合に旗2本が上がり引き分け。だが、河合が試合続行不可能となり、早川の反則負けが宣告された。一方の芦高vs.浅野の準決勝は、開始直後から芦高が間合いを詰めて突きと蹴りの接近戦に持ち込み、浅野もこれに応える形となったが、技の正確性、手数、パワーとも芦高が上。判定5-0で芦高がそのまま決勝進出を決め、不戦勝で優勝を決めた。