「3年前より10倍強い私を見てほしい」

JKJO女子軽量級のエースともいえる酒井琉翔。2020年、21年とJKJO全日本大会で連覇を達成。2022年こそ、JFKO全日本女王・清水由埜（桜塾）に準決勝で敗れて3連覇はならなかったが、2023年に清水を敗り再び優勝を決めて安定した実力を証明した。ここ数年、（社）極真会館第5回世界大会を含めたビッグトーナメントに挑戦。実力と経験を身に付けるなかで、階級上のトップ選手から「憧れであり、強敵」と賞賛を受けるなど、もはやその強さに疑いはない。今年8月の新極真会全九州大会で優勝。JKJO全日本2連覇に大きな弾みをつけた。ここから新たな連覇が始まる？という問いに、「各流派の大会で武者修行を重ねてきたことが今大会にどうつながっているのか楽しみです。10倍強くなっている？期待に応えます！」と酒井。JKJO全日本でここから新たな伝説を築くことができるか!?　酒井から目が離せない。

一般男子軽量級チャンピオン
新里誠光（武立会館）

「僕が狙うのはJKJO全日本4連覇！今回はそのひとつに過ぎません」

昨年の第15回JKJO全日本で優勝以降、半年後のJFKO全日本軽中量級で準優勝を果たすなど日本の空手界のトップシーンに一気に躍り出たのが新里誠光だ。所属する武立会館は、JKJOやJFKOで一時代を気づいた女子軽重量級の木村敬代が育った関東の名門道場。
新里は武立会館の渡邊将士師範や、ここに出稽古に訪れる各流派強豪たちに揉まれて強くなった。「9月1日の白蓮会館全北海道軽量級で優勝しコンディションは絶好調です。大学在学中のJKJO全日本はすべて優勝するつもりなので4連覇は当たり前。今回はそのひとつに過ぎません。連覇に向けた”挑戦者”のつもりでアグレッシブに戦います。できれば、4連覇目は第1回JKJO世界大会で、というのもいいですね」（新里）。今年のJKJO全日本で新里は桁違いの可能性を見せることができるか!?

一般男子軽中量級チャンピオン
紅谷凱（極真拳武会さいたま浦和）

「倒して当たり前の組手で JKJO全日本3連覇に挑む！」

JKJO全日本2連覇を決めた8ヶ月後にはJFKO全日本大会軽量級で優勝。大会MVPを獲得するなど日本のビッグトーナメントで圧倒的な強さを見せるのが紅谷凱だ。所属する道場の選手稽古で技を磨きながら、他の道場に出稽古に行き、日本のトップ選手らと階級を超えた組手で勝負強さを練り上げ盤石の強さを身に付けた。それを可能にしたのはフィジカルトレーナーの経歴を持つ父とのトレーニングだ。「体幹やフィジカルの向上でこれまでイメージに留まっていた技が今は次々と自分のものになりつつあり可能性が大きく広がりました」とは紅谷。「自分にとっては倒して勝つことが今大会での目標になります。今大会は初戦から緊張感を持ち、ガンガン前に出て戦います。」と語った。昨年はJKJO武道奨励金の100万円も獲得しているだけに、今年も運と実力を兼ね備えた紅谷から目が離せない。

一般男子中量級チャンピオン
中山拳杜（白蓮会館姫路）

“最強の侵略者軍団”の次世代のホープが狙うのは「JKJO全日本2連覇！」

今年の全日本中量級で連覇を期待されるのが、白蓮会館の次代ホープ・中山拳杜だ。白蓮会館はご存じの通りJFKO全日本などで多数の優勝者を輩出する国内屈指の空手団体。中山は昨年のJKJO全日本決勝で福永匠真（KWF千葉田中）相手に確かな実力を披露し、優勝を決めてみせた。3ヶ月後の白蓮会館全日本大会軽量級では3位に入賞。今大会での活躍も疑いのないところだろう。「11月には白蓮会館WKO空手ワールドカップが待っている。僕にとっては今回のJKJO全日本は絶対落とせない大会」とは中山。昨年決勝で対戦し同年11月のインカレで優勝した福永、また今年5月の（社）極真会館ウエイト制で優勝しているJKJO中量級のエース石野源太郎との対戦は、お互いのプライドがぶつかり合う注目の一戦となるはず。中山が放つ白蓮”侍魂”に注目だ。

第16回JKJO全日本空手道選手権大会
開催日／9月22日（日）
開催場所／東和薬品RACTABドーム（大阪府門真市）
開場／13:00　開会式：14:00
クラス／一般男子①軽量級（60kg未満）②軽中量級（65kg未満）③中量級（75kg未満）④重量級（75kg以上）
一般女子 ①軽量級（50kg未満）②中量級（55kg未満）③重量級（55kg以上）