「優勝して子どもたちが自慢できる、日常の忙しさにも負けない母親になりたかった」
優勝して、子どもたちが胸を張って自慢できる母親になれてよかったです。シニアの大会に出たいという気持ちは3年前からずっとあって、今大会の1回戦で対戦した西山由里子選手(空會館)が優勝された昨年の試合は、会場で試合を見ていました。そのときに、強い人だなと思っていたと同時に、この人と戦いたいと強く思い、今回夢が叶いました。当時は家事や育児、介護に追われる毎日でしたが、そんな中でも日本一になれるというのを子どもたちに見せたかったというのがその理由です。この1年、道場の先生や先輩方に支えられ、道場と子どもたちとの自主練を含めて週に平均6日の稽古を続けてきました。今年、JKJOシニアは33歳になって初出場です。決勝後、西山選手からは優しい言葉をかけていただきました。私も優しいチャンピオンでいなければと教えていただいたような気持ちになりました。ここから稽古を続けて、2連覇を目指したいと思っています。
「健康増進のつもりが全日本シニア優勝!来年はチャンピオンとしての自信を胸に連覇を果たしたい」
優勝は自分も予想していなかったことなので、喜びとともにびっくりしています。空手を始めたのは1年8ヶ月前で、健康のために息子が稽古をしていた武奨館吉村道場に入門して稽古を始めました。道場にはJKJO全日本シニアで優勝している吉村由季子選手もいますし、また決勝戦で対戦した藤澤佑子選手(陪劭流祐心会)には1ヶ月前の大会で負けていたので、今回は全国の強豪選手たちに胸を借りるという意識で出場をしました。決勝は疲れや緊張もあって、自分の得意な下段蹴りを生かしたり、またコンビネーションを繋いだりが上手くいっていなかったため、審判のコールを受けるまでは今回も負けたのではと半信半疑でした。来年までの1年間、しっかりと稽古をして、チャンピオンの自信の下、JKJO全日本シニア2連覇を果たしたいと思っています。最後になりましたが、今大会に向けて支えて下さった吉村裕館長、そして道場のみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
「初出場/初優勝に喜びと戸惑いが交差していますが、来年の全日本シニアでの2連覇を目指します」
決勝の判定の瞬間は、喜びと戸惑いが交差した気持ちでしたが、表彰式で髙橋康夫範士(極真会館髙橋道場)から「おめでとう」とおっしゃって頂いて、優勝できて良かったと思いました。これまで極真連合会などいくつかのシニアトーナメントに出場したことはあったものの、JKJO全日本シニアに出場したのは初出場。自分に合ったカテゴリーが新設されたと聞いて出場を決めました。緒戦となる準決勝が不戦勝。決勝は8月に開催された『日本海カップ』(武奨館吉村道場主催)で対戦して負けていた林敬子選手(陪劭流祐心会)でした。前回の課題だった膝蹴りを中心とした蹴り技を出すことができて、勝利を引寄せることができました。内容はまだまだ満足できるものではありませんが、勝てて良かったと思っています。空手は2人の子どもと一緒に稽古していた時期もあり、私にとっては人生の軸のひとつにもなっています。今回、私の出場を支えて下さった髙橋範士、そして道場の仲間たち。さらにはJKJOシニアという素晴らしい場を用意して下さった関係者の方々に感謝いたします。来年は、2連覇を果たしたいと思っています。
「3年ぶりのシニア出場、14kg減量の末につかんだ優勝!本当にうれしい」
優勝できてホッとしたというのが正直なところです。今回出場するにあたって、減量しながら稽古を行ってきました。私は丈夫塾の岩見沢支部で支部長を務めているのですが、指導に加えて自分の稽古、ランニングなどを含めて2ヶ月間で14kg 落としての出場でした。2022年の第2回JKJO全日本シニア男子40~47歳重量級で準優勝した経験があったので、今年はぜひ優勝したいと思っての出場でした。若い頃から全日本大会には何度か出場してきましたが、今回はその中でも一番稽古をして臨んだ大会でした。決勝を含めて全5試合。稽古のようにはいかず、どの試合も力を出し尽くさなければ勝ち上がれないほどでしたが、優勝できて本当によかったと思います。会場からの帰郷時には宮地政樹丈夫塾塾長にお祝いとして鰻丼をごちそうして頂きました。良き師や仲間がいなければ勝つことはもちろん、戦うことすらできません。トロフィーを手にした今、感謝の気持ちでいっぱいです。来年は2連覇を目指します。
「JKJO全日本は年を追うごとにレベルが上がっている。名実ともにシニア大会の最高峰のひとつ。そこで2連覇できてうれしい」
JKJO全日本シニアのレベルが高いので、2連覇できたということは自分の稽古が間違っていなかった証になるので、ホッとしたというのが一番です。今、シニアの70kg以上で強豪といわれている菅原一訓選手(七州会/第1回JFKOシニア大会準優勝)、木下拓也選手(盟武会木下/JKJOシニア2024準優勝)、金鍾吉選手(極真近畿総本部摂津/第1回WFKO国際シニアマスターズ優勝)らが顔を揃えたこの大会は、まさにトップクラスの大会と言えますし、その3人と準々決勝、準決勝、決勝の3連戦で対戦して勝てたことは、とても嬉しく思っています。今回の勝因は3試合とも相手の特徴に合わせて丁寧にポジションを取って、しっかりとプレスして、行かなければいけないタイミングでラッシュができたことだと思っています。現在は、一般の大会とシニアの大会で平行して出場しています。一般の大会は先進的な技術やトップ選手たちのスピード、タイミングなどを吸収して自分を磨く場だと位置づけていますし、シニアの大会は年齢を重ねる中で磨いた技や今の自分を計るバロメータだと思っています。日本中のビッグトーナメントに出場して思うのは、JKJOは選手のこと、特にシニアを大切にしてくれているので嬉しいです。今回の演出された開会式は、気恥ずかしさもありましたが、やはり嬉しいです。あらためて、素晴らしい大会を開催して下さったJKJOの関係者の方々にお礼を申上げますし、そして、度重なる大怪我のなか、それでも空手を続けていられるのは支えて下さった全真会館の師範の方々や空手仲間のおかげです。ありがとうございました。
「空手人生の集大成。自分の空手を信じて掴んだ二大タイトル。本当にうれしくホッとしています」
優勝できて、まずはホッとしています。今年で50歳、空手歴も30年でひと区切りの年と考えていました。5月のJFKO国際大会シニア、そしてこのJKJO全日本シニアが大きな目標となっていましたが、ともに優勝できて良い年にすることができました。5月のJFKO国際大会シニアで優勝した際には、新極真会でご指導いただいた外舘慎一師範にご挨拶でき、また祝福の言葉を頂戴し感無量でした。JFKO国際大会シニアで勝ったことから、空手仲間や道場生たちからはJKJO全日本シニアでも勝って当たり前のように言われていたのですが、同じ階級にはたくさんの強豪がいて、試合が始まる前から不安と緊張で身体が硬くなっていました。常に全力、そして精一杯の力を振り絞っての勝利でした。先にも申しましたが、年齢50、そして空手歴30という区切りの年に、JFKOとJKJOという日本を代表する2つのシニア大会で優勝できたこと、かつての恩師や現在の道場生、仲間たちに祝福を受けたことは大きな喜びになったとともに、今後の励みにもなりました。本当にありがとうございました。
「優勝は本当にうれしかった。できれば将来、往年のレジェンドたちにこの大会に出場してもらい、その中で優勝争いをするという夢を実現したい」
今回のJKJO全日本は出場クラスの出場者数が41名と多く、またその約2/5がどこかの大会で入賞しているなど、とてもレベルの高いものでした。そのなかで優勝できたことをたいへんうれしく思っています。今年はJFKO国際大会シニアをはじめとしていくつかの大会に出場し、今回のJKJO全日本まで無敗で来ることができました。これも道場の仲間たちのおかげだと感謝しています。決勝戦の夏目良典選手(桜塾)は強くて、確かな勝利につなげるために、相手の突きをブロックしながら間合いを作り下段蹴りで攻撃しました。あとは3回戦の伊藤雄選手(世界全極真長谷川)も強く、ここで勝ち上がるのが大変でした。判定はマストでしたから、すべての試合で審判の印象を心がけて戦いました。今年は、週4日の稽古以外に毎朝30分の散歩と5分の縄跳び、5分のシャドーを続けているのですが、これがすべての下地になっていると思います。第3回JKJO全日本シニアに続いて2度目の優勝ですので、ぜひこのままJKJO全日本で連覇を続けたいと思っています。私からお願いがあるのですが、ぜひ、かつて日本のフルコンタクト空手界を沸かしたレジェンドたちがシニア大会に出場して盛り上げてほしいと思っています。そして、あの頃に憧れた往年の選手たちと試合をしてみたいです。関係者のみなさま、ありがとうございました。そして、夢の実現へ向けてこれからもよろしくお願いします。
「誇れるタイトルを獲れたことができた。
観戦に来ていた両親に優勝した姿を見せることができてうれしい」
今回優勝して、50年空手を続けて誇れるタイトルを獲れたことをうれしく思っています。全日本で一度は優勝したかったですから(笑)。一般部の大会には32歳まで出場していたのですが、当時の組手のスタイルはガチンコでした。年を重ねるにつれ、受けと捌きを主体に自分の攻撃を正確に当てていくスタイルに変えていきました。決勝戦の中村清志選手(正伝流中村道場)は体幹の強さにびっくりしました。同年代で下段蹴りで体勢を崩せなかった方は初めてでした。私は『OYAJIバトル』に出場しているのですが、試合時間が1分なため、開始と同時にラッシュのようなテンポになってしまっており、今回の中村選手との決勝も1分半マスト判定だったので、同じようなペースで戦って優勝を決めたという感じでした。JKJO全日本シニアは今回が初めての出場でした。試合はコロナ禍を機に遠ざかっていたのですが、今年からまた出場し始めました。6月の桜塾の大会、7月の七州会の大会、そして今回のJKJO全日本シニアは復帰3戦目でした。実は、今大会に80歳を超える父と母が応援に来てくれていました。父が小学4年の時に私を道場に連れて行ってくれたことが空手との出会いとなり、この年になって優勝する姿を見せてあげることができて、良い親孝行ができたとこれもホッとしております。自分の道場の少年部の子どもたちが父母の声援を背に戦う気持ちも知ることができました。すばらしい大会を開催して下さったJKJOの方々には感謝しております。