復興が思うように進んでいない能登に想いを馳せ「震災を忘れない・がんばろう能登」をテーマに掲げ、「かがやき杯空手道選手権大会」が開催されました。
第8回となる今大会は初の石川県金沢市での開催となります。酒井代表はじめJKC・JKJO役員の皆様が多数ご来場され大会に花を添えてくれました。参加人数は過去最高を記録、JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会への関心の高さが窺えます。
オープニングセレモニーとして、甚大な被害を受けた七尾市の石崎豊年太鼓響友会が勇壮な演舞を披露。石崎奉燈祭の奉燈囃子を組太鼓にした曲「以心伝心」で選手たちの戦いの魂に火をつけてくれました。武奨館志賀道場の選手たちの想いのこもった選手宣誓後、5コート、全5審制で試合がスタート。
選抜クラスは、今年度最初の選抜指定大会で全日本の切符を手に入れようと全国から猛者が集いハイレベルな戦いが繰り広げられました。やはり、4角のシード選手が順当に勝ち上がるクラスが多く見られました。
男子MVPは圧倒的なで強さで勝ち上がった中学2.3年男子50kg未満の部、平松空翔(拳実会)、女子はビックトーナメントを制した山田絆愛(桜塾)。MVP選手にはJKJO2025年度限定オリジナルナップサックとMVPワッペンが送られ、二人とも満面の笑みを浮かべていました。
会場内は選手たちの真剣な眼差し、勝利をつかもうと必死に戦う姿、セコンドのルールに則った温かい声援、トロフィーを手に嬉しそうに写真に納まる姿、負けて悔し涙を流しながらも相手選手としっかり挨拶を交わす姿…様々な感情があふれていました。それもこれも頑張って稽古してきたからこその姿。その姿を見て改めてフルコンタクトカラテの素晴らしさ、可能性を実感しました。
私自身もJKCの役員として、この未来ある選手たちのために身を粉にして頑張らなければと決意を新たにしました。権利を獲得した選手の皆さん、第19回JKJO全日本ジュニアに向けより一層稽古に励んでください。権利獲得とならなかった選手の皆さん、まだまだチャンスはあります。積極的に全国の選抜指定大会にチャレンジし、絶対に権利獲得するんだという強い気持ちで挑んでください。
最後になりますが、ご参加いただいた各派代表の皆様、快く審判を引き受けてくれた先生方、前日準備及び当日のスタッフに当たってくれた武奨館指導員、道場生、保護者の皆様、心より感謝致します。
レポート 武奨館 吉村 裕